喫茶室
メイントピック
作成者
土谷 重幸/開発統括・改革担当/制作本部
作成日
2002/04/30 Tue 08:15
編集日
2002/04/30 Tue 08:51
掲載期限
期限なし
文書タイトル
電力消費量
■カテゴリ:
AB-物理のわき道
■メッセージ内容:
人間一人が一日に摂取するカロリーは、平均で2400Cal(kcal)なんだそうだ。
寝てるときも起きてるときも同じように熱を発散してバランスを取っていると考えると、
1時間当たり、100kcalの熱を出していることになる。
1cal = 4.2ジュール、1ワット時 = 3600ジュール、ってのを元に計算すると、
100kcal = 100,000cal = 420,000J = 約117Wh(ワット時)
ってことになり、人間は120ワットほどの電球と同じ熱を発していることになる。
冷房とか暖房とかの機器でエネルギー消費効率と呼ばれる値でもってその機器の性能なんかを
比べるそうだが、業務用も家庭用も、最近ではこれが4.0程度の値らしい。
これは、たとえば120ワット時のエネルギーを相殺するのにその4分の1の30ワット時の
電力を使うというような計算になるようで、必要な冷暖房の設備を建物の設計時には、
部屋の空気の温度を上げ下げする分に加えて、こうした計算もするみたい。
パソコン1台あたりのワット数は100〜150VA(ワット)だそうだから、仮に
100ワットとしよう。100台のパソコンがあるとして、10時間の稼動だとすると、
100 × 100 × 10 × 20(日)= 2,000kWh。
これによる発熱分を相殺する電力量が、500kWh。
ここで、仮に100台のうちの20台が、必要もないのに夜中に10時間も電源が
入れられたままだとすると、その余分の消費電力量は、
100 × 20 × 10 × 20(日)= 400kWh。
これって、けっこうな量じゃないかと思う。
ちなみに、テクノ本館の電力消費量は月平均で170,000kWh。4つの階で平均して
使っているとすると、一つの階で約4,000kWh。一つの階に100台くらいのパソコンがあると
考えると上の計算も、それほど大きく外れてないかも。
そうなると、使用電力量のかなりの部分をパソコンの消費が占めているのかなぁと感じる。
もっとも冬場なんかは発熱による暖房費の節約に貢献しているだろうけど。
人間とパソコンと、同じくらいの熱を出している。
テクノの建物は設計当初の計画から見ると人もパソコンもかなり増えている。
夏場の冷房が必要な時には、ずいぶん環境が悪くなっている。
業務の関係で人やパソコンを少なくすることはできないだろうけど、
せめて必要のない時間帯はパソコンの電源を切るようにすれば、
職場環境もかなり改善されるのではないだろうか。
そして、電力料金もかなり安くなる。
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